いえでででんしゃ
上演時間=1時間(休憩なし)
あさのあつこの人気シリーズ『いえでででんしゃ』1作目を劇団コーロが初舞台化!!
あなたもいえでででんしゃにのって、さくら子と一緒に不思議な旅に出ませんか?
あらすじ
「ママなんか大キライ! あたし家出する。」
ムジツノツミで叱られたさくら子は、家を飛び出し駅へ向かった。
駅に入っていきたのは「いえでででんしゃだった」。
家出した子はただで乗れると聞いて、さくら子は飛び乗った。
「いえでででんしゃ」とともに、さくら子の不思議な旅が始まる―。
スタッフ
- 原作/あさのあつこ(「いえでででんしゃ」新 日本出版社刊)
- 脚色/坂口勉+棚瀬美幸
- 演出/棚瀬美幸
- 美術/柴田隆弘
- 照明/福井邦夫
- 音楽/魚谷尚代
- 衣裳/中矢恵子
- 音響/大西博樹
- 振付/原和代
- 舞台監督/出口勇作・山崎貴久
- 音響 オペレーター/岡本信代
- 制作/岡崎久美子
キャスト
- さくら子
- ケイスケ
- チョウゲンボウ
- リュウグウノツカイ
- ママ
- 車掌
初演:2012年8月10日
【原作者の言葉】
「いえでででんしゃ」によせて
あさの あつこ
「いえでででんしゃ」の舞台、楽しませていただきました。俳優さんたちが、役柄の個性を見事に表現してくださり、本当に嬉しく満ち足りた想いでした。
「いえでででんしゃ」は、子どもという一言で一括りにされる人たちの物語です。この国では、子どもたちは保護されるだけの者、やがて大人になるための準備段階の者としか見なされないことが多々あるようです。むろん、子どもに大人の保護は必要ですし、彼ら彼女たちは、大人になっていきます。でも、子ども時代は子どものものであり、かけがえのない一時であるはずです。その一時を、子どもたちに自分らしく、個の輝きを持って生きてもらいたい。そんな想いを「いえでででんしゃ」に託しました。空を飛ぶ爽快さ、理不尽なことへの怒り、深海魚とでも猛禽類とでも心が通い合った瞬間の喜び、相手を理解し理解される心地よさ、それぞれの個性をもってそれらを受け止めてくれたら。作者として、願っています。
【演出の言葉】
棚瀬美幸
はじめて一人で電車に乗ったとき、心臓のドキドキが隣の人に聞こえてしまうんじゃないだろうかと心配したことを覚えている。大人の人と一緒に乗ってると きはこわくないのに、乗りなれたはずの電車でも一人になると、急にこわくなるのが不思議だった。何度も確認してから、正しい行き先の電車に乗っているんだ、と自分に言い聞かせる。
もし電車が普通の電車じゃなくて、子どもしか乗ることのできない、それも一人でしか乗ることのできない、さらに家出した子しか乗ることのできない電車だ としたら・・・・・こわい、めちゃくちゃ怖い!! だけど、だからこそ、乗ってみたい!!
“ムジツノツミ”で怒られるような大人の社会を抜け出して、ヘンテコ車掌さんの運転する“いえでででんしゃ”に飛び乗ってみよう。きっと、家や学校と は全く違う世界が広がっているはず。
“いえでででんしゃ”に乗って、不思議な旅に出ませんか? 空を飛び、海にもぐり、新たな友達と出会えるかもしれません。