小学校作品「劇団コーロの三びきの子ぶた」
うんと笑って、お腹がグーグーなってくる、そんなけったいなお芝居です!
あらすじ
生きていくのは大変だ。
食べなきゃいけないし、眠らなきゃいけないし、学校へ行かなきゃならないし、帰れば塾が待っている……。大忙しだ。
遊ぶひまなんかありゃしない。何をやっても、どーってことないよな、近ごろ、ちょっとつかれたぜ、と感じはじめている君たちへ。
コーロの処方せんができました!
その名も「劇団コーロの三びきの子ぶた」。
えっ、その話なら知ってるって。
ところがどっこい、この話、ちょっとおかしな話なんです。
食いしんぼぶたと、遊びんぼぶたと、眠りんぼぶたと、ウロウロぶたと、チョロチョロぶたと、音出しぶたと、ヨレヨレのオオカミと、おっとっと、これから先は書けません。
うんと笑って、お腹がぐーぐーなってくる、そんな、けったいなお芝居です。
スタッフ
- 脚本・演出/熊井宏之
- 音楽/上田亨
- 美術/西山三郎
- 照明/福井邦夫
- 振付/加十詩絵・神崎由布子
- 衣裳/坂本真彩
- 効果/山北史郎
- 舞台監督/今井康平
- 制作/澳利子
キャスト
- オオカミ
- 食いしんぼぶた
- 遊びんぼぶた
- 眠りんぼぶた
- ウロウロぶた
- チョロチョロぶた
- 音出しぶた
【演出の言葉】
「劇団コーロの三びきの子ぶた」の魅力は? 脚本・演出の熊井宏之さんにききました
――今回の「劇団コーロの三びきの子ぶた」のみどころは? 従来の「三びきの子ぶた」と違うのですか。
僕なりに「三びきの子ぶた」を読むと、一番面白いのは上のお兄ちゃん二ひきをぱくぱくっと食ったオオカミが最後に末っ子ぶたに食われちゃうこと。生きものっていうのは、本当はどっちが良い悪いじゃなくて、強いやつもいれば弱いやつもいる、でっかいやつもいればちっちゃいやつもいる、それが、お互いに命を奪い合って生きているという、そういう矛盾をはらんでいるわけね。食物連ということだけれども、考えてみると、ぼくらはいろいろな生きものの命をもらって生きているし、どの生きものも草食、肉食に関係なくそうしている。こんなことを考えることで、生きることの本当の楽しさ、おかしさってのを、観る人に感じてもらえるんじゃないか、と思ったの。
――オペレッタの形式というのは?
軽みのある笑いの源ともいえるのがオペレッタのスタイル。今回の作品は、ナンセンスでおかしくて、笑っていただくだけで十分。できたら、後で心に何か少 し残るものにしたいなとは考えていて、それにオペレッタの形式がうまく合うんじゃないかと思ったわけ。
――どうもありがとうございました。